kanossaのブログ

歴史小説や時代小説を綴ることを中心としたブログです。
簡単に読めるものを書いていきます。最初は、戦国時代
に主君大内義隆を殺害し、厳島の合戦で毛利元就に敗れ
散っていった陶晴賢(五郎→陶隆房→陶晴賢)を主人公
とした「TAKAFUSA」を書きすすめます。

時代小説「TAKAFUSA」関連  男と女

「御宿かわせみ」 平岩弓枝 (文春文庫)から


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「そんな話までしたのか」
東吾が笑った。
「男でも、女でも、身の上話をはじめた時は、相手に気がある証拠だそうだ」
「馬鹿ばっかし・・・」
流石に、るいは赤くなった。
「こんな、俄かめくらのお婆さんに、冗談もいい加減にして下さいまし」
「女の眼病みは色っぽいもんだ。そうやって紅絹の布で眼を拭いているところなんぞ、ついむらむらとしてくるからな」
 思いきり、るいは東吾の太腿をつねった。その手を掴んで、東吾がひきよせる。いってみれば痴話喧嘩で、宵の中だというのに、ひっそりしてしまったるいの部屋には、お吉も番頭の嘉助も、すっかり心得て近づかない。


さすが平岩先生、うまいなあとため息がでます。男女関係を描くのは難しいですね。いつかこんなふうに、読み手に映画のようにイメージさせることができる書き方ができるようになりたいです。




この前 五郎たちが爺にごちそうしてもらった、鴨鍋とごはんのイメージ映像です。

 


竹筒で炊いたご飯 いい香りがしそうですね



甲冑をつけての剣術は、江戸時代に発展した剣術とはまた違うようです

 


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