池波正太郎さんの小説
『鬼平犯科帳』4巻p246-247
言下(げんか)に平蔵が、
「同じ稼業をし、同じ女であってもおまさとおみねではくらべものにならぬ。
おみねという女には、とうてい、大事な役目がつとまろうはずがないのだよ、佐島」
「ははあ・・・・」
「女という生きものは、みな一色(ひといろ)のようでいて、これがちがう。女に
男なみの仕事をさせたときに違ってくるのだ。もっとも盗みの仕事ではないがな」
「はい」
「老朽なおぬしも、只ひとつ女には疎いなあ」
「おそれ入りました。まったくその通りで・・・」
「ときに、牢屋敷に送り込んだ徳次郎はどうだ?」
「これがその、近ごろはめっきり衰えまして・・・食もすすみませぬそうで」
「ふうむ徳め、よほどにおみねを忘れかねていると見える。こうなると女の方
がつよいな」
「ははあ・・・」
「佐島。どうだ、おれといっしょに、忍びで岡場所の女でも抱きに行こうかね」
「と、とんでもないことを・・・」
「ふ、ふふ・・・さて、おみねという女、どう始末をしたものか・・・」
池波正太郎さんの小説。おもしろいですね。
まさに最高のエンターテイメントだと思います。
そう本を読む方ではありませんが、池波さんの小説はまるでマンガの
ように読めてしまい、思わず時を忘れてしまします。
上の文章ですが・・・男である私にとって
女性の難しさ・・・、男の弱さ・・・
いやーーとびあがるほど共感してしまいます。
重い病気にかかり、活動が制限されるようになりました。
で、「TAKAFUSA」書き始めました。
注目記事にも取り上ていただいて、今かなり興奮気味です。(ありがとうございます)
躰に負担のかからないよう、のんびり書き進めていきます。よろしくお願いします。
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