kanossaのブログ

歴史小説や時代小説を綴ることを中心としたブログです。
簡単に読めるものを書いていきます。最初は、戦国時代
に主君大内義隆を殺害し、厳島の合戦で毛利元就に敗れ
散っていった陶晴賢(五郎→陶隆房→陶晴賢)を主人公
とした「TAKAFUSA」を書きすすめます。

2015年11月のブログ記事

  • TAKAFUSA その11 陶晴賢 鬼畜(一)

    まえがき 今は陶晴賢子供時代のお話となっています。兄を失い、また愛犬タキを失うという悲しみも体験しながらも、父・母に厳しくも温かく育まれ・・・また、又二郎・百乃介・与吉などの仲間にもめぐまれ、浜の網元の娘お栄にほのかなあこがれを抱く五郎、泣いたり笑ったり危機に陥ったり・・・多感な少年時代をすごして... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その10 陶晴賢 おゆうという娘(二)

    まえがき 今は陶晴賢子供時代のお話となっています。兄を失い、また愛犬タキを失うという悲しみも体験しながらも、父・母に厳しくも温かく育まれ・・・また、又二郎・百乃介・与吉などの仲間にもめぐまれ、浜の網元の娘お栄にほのかなあこがれを抱く五郎、泣いたり笑ったり危機に陥ったり・・・多感な少年時代をすごして... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その10 陶晴賢 おゆうという娘(一)

    まえがき 今は陶晴賢子供時代のお話となっています。兄を失い、また愛犬タキを失うという悲しみも体験しながらも、父・母に厳しくも温かく育まれ・・・また、又二郎・百乃介・与吉などの仲間にもめぐまれ、浜の網元の娘お栄にほのかなあこがれを抱く五郎、泣いたり笑ったり危機に陥ったり・・・多感な少年時代をすごして... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その9 爺との出会い

    まえがき 今は陶晴賢子供時代のお話となっています。兄を失い、また愛犬タキを失うという悲しみも体験しながらも、父・母に厳しくも温かく育まれ・・・また、又二郎・百乃介・与吉などの仲間にもめぐまれ、浜の網元の娘お栄にほのかなあこがれを抱く五郎、泣いたり笑ったり危機に陥ったり・・・多感な少年時代をすごして... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その8 陶晴賢 茶色と黒の瞳を持つ男vs五郎の父(二)

    まえがき 今は陶晴賢子供時代のお話となっています。兄を失い、また愛犬タキを失うという悲しみも体験しながらも、父・母に厳しくも温かく育まれ・・・また、又二郎・百乃介・与吉などの仲間にもめぐまれ、浜の網元の娘お栄にほのかなあこがれを抱く五郎、泣いたり笑ったり危機に陥ったり・・・多感な少年時代をすごして... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その8 陶晴賢 茶色と黒の瞳を持つ男vs五郎の父(一)

    まえがき 今は陶晴賢子供時代のお話となっています。兄を失い、また愛犬タキを失うという悲しみも体験しながらも、父・母に厳しくも温かく育まれ・・・また、又二郎・百乃介・与吉などの仲間にもめぐまれ、浜の網元の娘お栄にほのかなあこがれを抱く五郎、泣いたり笑ったり危機に陥ったり・・・多感な少年時代をすごして... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その7 陶晴賢 五郎涙する

    その7    江田浜での楽しいひと時をすごしてた五郎だったが・・・   その三日後、三時をまわった頃、 隆房はふと川に水浴びをしようと思い、タケとマツを連れ近くの牛田山の方へ向かった。 ここには五郎の小さな時からの遊び場なのである。   原っぱあり、お気に入りの洞窟あり、川あり、滝あり・・・ 遊び... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その6 陶晴賢 五郎とお栄 デート?

    その6 信天翁らによる襲撃事件を経験し、城に戻った五郎だが・・・ 朝食後、少し曇った空の下、庭で激しく動いていた。  「たっー!」 木刀を振り回し・・・柴犬のタキとマツに熱弁を振るっている。  「よいか、ここでの、この五郎様がしゃがんだ状態から 『ヤー』と声をあげながら飛び上がるのだ。わかるか」 ... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その5 陶晴賢 大内義隆VS臥亀(がき)一族の信天翁(あほうどり)(四)

    その夕方こと・・・ 陶興房が 「提灯祭りには卜伝殿とお前とでのんびり参るつもりではあったが・・・ 義隆様から側で見よという話しがまいった。五郎くれぐれも粗相のないようにな」 「はっ」 桟敷に行くと・・・ 大内義隆が五郎に、 「五郎よう来たな・・・久しゅう見んうちに大きゅうなったことよ・・・ 今日は... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その5 陶晴賢 大内義隆VS臥亀(がき)一族の信天翁(あほうどり)(三)

    屋敷を出て、京の鴨川にみたてられていたという一ノ坂川の橋を、 陶興房・塚原卜伝・五郎の三人はわたった。 朝九時半ごろのことである。 このところの雨で、満々と水をたたえた川面(かわも)が朝日できらきら輝いていた。 春には岸に桜が咲き乱れ、初夏にはゲンジボタルが幻想的に舞う一ノ坂川は、 山口に住む人々... 続きをみる

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  • 池波正太郎さんの小説

    『鬼平犯科帳』4巻p246-247 言下(げんか)に平蔵が、 「同じ稼業をし、同じ女であってもおまさとおみねではくらべものにならぬ。 おみねという女には、とうてい、大事な役目がつとまろうはずがないのだよ、佐島」 「ははあ・・・・」 「女という生きものは、みな一色(ひといろ)のようでいて、これがちが... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その5 陶晴賢 大内義隆VS臥亀(がき)一族の信天翁(あほうどり)(二)

    その5  (二) 臥亀(がき)一族の里でのこと・・・   信天翁(あほうどり)が 「半年かかったな」と自嘲気味に笑った。 この男中肉中背で、色は白く、目が細く、どちらかといえば優しい顔立ちである。   半年まえ・・・里の棟梁(おかしら)に呼ばれ、 「依頼主は・・・義興は死んだが・・・大内の跡継ぎで... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その5 陶晴賢 大内義隆VS臥亀(がき)一族の信天翁(あほうどり)(一)

    その5 (一)             「何で俺がーー!何もやってねえ!助けてくれーー」   屈強な男たちにひきずれられるように連行されていく男が喚いていた。 夕立が落ちてきて、雨の匂いが立ちこめる中・・・   男たちはみなびしょぬれになっていた。   「どうしたのでございましょうか」と卜伝。  ... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その4 陶晴賢 父の想い(二)

    その4 (二)   その夜のこと・・・ 陶興房が書き物をしていると、  「あなた、お茶がはいりましたよ」と、 妻のお藤が部屋に入ってた。  「ああ」と興房。  お茶碗を机におきながら、お藤は興房の横顔をじっと見つめた。   「冷たい男だろうと思っているのだろう。長男の興昌を斬ったのも俺だものな。」... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その4 陶晴賢 父の想い(一)

    その4 (一) 犬たちとの壮絶な戦いを、おじちゃんの登場で切り抜けた 五郎達であったが・・・・・・   事情を聞いた父の陶興房は、五郎に 「おまえの顔はしばらく見とうない、しばらく蟄居しておれ。厠以外 室を出ること決して罷りならぬ。」 と冷たい態度で厳しく命じた。   そして、犬の噛み傷で全身を二... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その3 陶晴賢 最大のピンチ 又二郎決死の覚悟

    その3 八月に入り、陽が厳しく照り付ける日がつづいていた。 そんなある日のことであった。 朝まだ涼しいうちに、五郎達は城を出た。 今日は海で水練を行うのである。 山を二つほど越えたところを下った江田浜を目指していた。 その浜には、前に喧嘩をしにいって、その後仲良くなった 江田浜の網元の子亀吉がいた... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その2 陶晴賢 身分の差を痛切に知る

    その2 兄の死後、元気をなくしていた五郎であったが、 柴犬のタキとマツは大いに五郎の心を慰めた。 五郎も心から、この二匹を可愛がった。 そんな五郎が熱中しはじめたのが喧嘩である。 五郎が陶家の跡取りであるので、地元では、皆が五郎様、五郎様と大変持ち上げる。 大人も子供も、陶家の若様ということで五郎... 続きをみる

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  • TAKAFUSA その1 陶晴賢ガン飛ばす練習をする

    その1 五郎がふと障子の外の方で、なにやら動いている気配を感じた。 障子を少し開けて目をやると、塀の上を歩いているものがいる。それも悠遊と。 その堂々たる姿は、何かしら荘厳な感じすらした。 五郎の視線を感じたのか、そいつも動きを止め、五郎の方を見た。 口に一匹のネズミを咥えている猫であった。 かな... 続きをみる

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  • TAKAFUSA  戦国時代を駆け抜けた陶晴賢を描いた作品です

    TAKAFUSAとは陶隆房のことである。陶隆房の名は有名ではないが、主君大内義隆を殺害し、のち厳島の合戦で毛利元就に討たれた陶晴賢といえば知っている人も多いだろう。その陶晴賢の歩みを歴史の大筋には沿いながらフィクションで描いていきます。 全く初めての小説執筆なので、小説の体はなしていないと思います... 続きをみる

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